「凍  湖」(とうこ)
 「氷湖解く一戸は投網干す陽ざし」      市瀬弘子
 冬の間、張りつめていた氷が春になってようやく解け始め、所々に水面が顔を出して
いる。湖底にひそんでいた魚も動き出し、漁の準備も始まろうとしている。生きとし生け
るものが、一斉に動き出す気配を感じさせる一瞬でもある。